ピアノをはじめたばかり。ド・レ・ミと123の指番号が混同してしまうとき
2019年8月29日
ドレミを123、123をドレミだと思ってしまう
ピアノを弾き初め、練習し始めのときによくあるのですが、ドレミと123を混同してしまうということがあります。
ピアノを始めたばかりの小さい子によくあるのですが1番がド、2番がレ、というふうに、指番号=音名として覚えてしまうことがあります。
指の番号はただどの指で鍵盤を押さえるかという指標のための番号なので、鍵盤は88健あって指は5本しかないので、指番号=音になるわけはないですよね。
でも、最初に右手のドレミファソを12345と弾く教材で長い間やってしまうと、ドレミファソ=12345から抜け出せないというのは、初期によくあります。
対策について、動画にしたので、こちらもどうぞ。
ドレミを123とおぼえてしまっているときの対策
なぜ、ドレミ=123になってしまうの?
動画にもしているのですが、動画を見られない方のために、こちらでも解説しますね。
ピアノをひくときは、親指から1,2,3,4,5と指の番号がありますが
その1をドとおぼえてしまい、2345もおなじくレミファソとおぼえてしまっている、ということです。
だから、例えばファを1の指で弾くなど、別のポジションになったときにすごく混乱してしまい、弾けなくなってしまうんですね。
これは、どうしてこうなるのかというと、使っている教材によるのではないかなと思っています。
日本の教材では最初に1番の指をドにおいてひく教材が多いです。
右手の12345でドレミファソで弾く期間が長すぎるため、1はドと思いすぎて、
1で他の音を弾くと違和感があり、混乱してしまうんです。
専門的な言葉では、移動ドとか固定ドとかいうこともありますが、要は移動ドの状態になってしまうわけです。
移動ド(移調したときに、主音をドとよぶ)と固定ド(移調してもドはド)のどちらがいいかという話になると、ちょっと話がずれるのでここでは言及しませんが
ピアノでは固定ドのほうが都合が良いことが多いので、固定ドにどうやって戻していくかという話をしていきます。
※ポップスやジャズや他の楽器をやるときは移動ドのほうが都合がよいこともあるので、どちらが良いという話ではないです。
ただピアノを習っていると絶対音感になりがちなので、自然と耳が固定ドになりがちなんですね。
では、どうやって直していくかということですが、
ポイントは3つです。
1.まずは無理に直そうとしない。
「間違って覚えている!1はドじゃなくて指の番号なんだよ!」
といって全否定して、無理直そうとすると、ピアノや練習が嫌いになります。
これは一番よくないので、まずは無理に直そうとしないこと。
練習しているうちに自然になおってくるのがほとんどですので、心配しすぎないことです。
2.指番号で歌って練習する
弾けない状態だと、弾いている本人が一番混乱しています。
でも、指番号はしっかり覚えている状態なので、そこをほめてあげてください。
そして、指番号で歌ってあげたり、本人に歌わせたりすると、しっかり弾けるはずなので、そこから自信を持たせてあげてください。
ドレミで歌えるけど、弾くと混乱するという場合は、ドレミで歌わせるのもいいです。
やっているうちに、だんだん音名で歌いながら弾けるようになります。
また、アメリカの子供向けの教材は、黒鍵を最初に2と3の指で弾くものが多いので、そういう教材を取り入れていくのも楽しいです。
3.ワークブックなどで、フォローする
楽譜が読めるようになると、自然になおりやすいです。
なので、まず音符をよむワークやソルフェージュなどで、補強していきます。
楽譜が読めるようになると、本人も自信がつくので、おすすめです。
ぜひやってみてくださいね!
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