塾で「いつピアノを辞めるの?」といわれたらどうする?
2020年10月20日
塾とピアノ
塾で、「いつピアノを辞めるの?」と聞かれたと保護者の方から伺いました。
特に、東京では、小学生が中学受験をすることは少なくないです。
それは高校受験や大学受験の負担を少なくするため、公立の中学校が評判が悪いためなど、いろいろな理由があります。
長い目で見ると、子どもの自由な時間をたくさんとれるのは中学受験をすることだという意見をよく聞きますし、特にそれを否定するつもりはないのですが、
ちょうど弾けるようになってきて、いろいろな曲にチャレンジできるようになって来る4年生ごろが、塾に入る時期。
ちょうど一番楽しく、一番伸びる時期なのに、辞めてしまうのは本当にもったいないなーと思います。
塾に入ったら、ピアノは続けられない?
うちの教室でも、4年生になると、他の習い事を含め、みんなどうして行くか考えておられて、ご相談を受けることがあります。
そんな時、ピアノが楽しくなってきて、辞めるのはちょっともったいないなと思っている方に、うちのお教室でご提案しているのはピアノを「本人のリフレッシュ」に活用すること。
塾に入ったからといっても、本人のリフレッシュは絶対必要です。ゲームなどでリフレッシュするのもいいですが、ピアノでリフレッシュできれば、後々本人の力にもなりますし、とってもおすすめです。
そのための具体的な提案は2つ。
1つは、練習はあまりしないでレッスンだけいくと決めてしまうこと。
もう1つは、「好きな曲だけ、もしくは好きな曲と最低限のテクニック練習だけにしてみる」ということです。
1. 練習はあまりしないでレッスンだけいくと決める
練習をしないで行く、というと、「それで意味があるの?」と思われる方も多いと思います。
でも、大人になってから、週一でコツコツ何かを続けたことがありますか?
例えば、週一で必ず英会話教室に通っていたら、通わないよりは話せるようになっていると思いませんか?
それと同じで、練習をしなくても、レッスン中に頑張るだけでも、ピアノと本人の接点が保たれ、それまで頑張ったことを忘れずに少しずつですが上達していきます。
もちろん、練習した方が早く上達しますし、練習しない場合は実力キープの状態になるかもしれません。それでも、塾と学校だけになるよりも、お子様の感性を伸ばし、のびのびとした人格形成に役立って行くのではないかなと思います。
そして、こういうケースの場合は、講師は無理に練習してきてとはいわないようにしています。教室でのレッスンで一緒に練習して、少しずつ弾けるようになる、ということを繰り返すだけです。
でも、こうやって少しずつフォローして行くと、ちょっと息抜きにピアノを弾きたくなったりするみたいで、帰っておうちで弾くことが増え、このやり方に変えてからぐんとまた伸びる子もいますw
2. 好きな曲だけ、もしくは好きな曲と最低限のテクニック練習だけにしてみる
塾に入る頃になると、そこそこ楽譜も読めて、ちょっと難しい曲にもチャレンジできる子が増えていると思います。
そういう子におすすめなのは、好きな曲を弾かせるということ。これは、本当におすすめです。
アニメの曲やポップスの曲は、リズムが難しかったり、音と音の幅が広すぎたりして、ピアノには弾きにくいタイプの曲も多いです。
ピアノの上達のために向いている曲ではないため、ピアノ教室にクラシックではない弾きたい曲を持って行くと、「それはおうちでひいてね」といわれることが多いと思います。
うちの教室では、そのこの状態を見て、好きな曲も積極的に取り入れているのですが、特に塾などで練習時間がない子の場合は、できれば練習曲と好きな曲、余裕がなければ好きな曲だけを楽しくやっている子もいます。
最近だと例えば、米津玄師さんの人気曲や、映画の主題歌の曲、ドラえもんなどアニメの曲から、ワールドカップなどのテーマ曲など、テレビなどでもよく耳にする曲を弾いている子がたくさんいます。
これはすごく楽しいみたいで、「早く弾けるようになってみんなに聞かせたい!」という思いでどんどん上達する子が多いです。
ポップスの曲の場合は、コード進行が簡単なものが多いので、難易度の高そうなものの場合は講師側で簡単アレンジして、手の大きさや指の動きにあまり無理のないように調整しています。
とってもリズムの難しい曲でも、ノリノリで弾けるようになる子もたくさんいるので、これは好きな曲ならではだなーと思います。
テクニックの練習をしなくても、大丈夫なの?といわれることもありますが、もちろんやった方が複雑な曲が弾けるようになりますが、相当な難曲を弾くのでなければ普段の練習だけでも十分なことも多いです。
「どうしても必要だな」と思ったら、適宜教室で一緒にやる感じでフォローしています。
生活の中に音楽を
ピアノ教室カノンの当初からの理念の一つは、「みんなの生活の中に音楽を」ということ。
音楽大学に行くため、コンクールで優勝するためだけにガツガツ頑張るのもいいですが、普段の生活の中にピアノがあり、音楽があるというのは、とっても素敵なことだと思っています。
「練習しなきゃ」「がんばらなきゃ」「勉強しなきゃ」と自分を追い詰めがちな生活の中で、ピアノが息抜きになったら、本当に嬉しいです。
ぜひ、塾に入るからやめようと悩んでいる方は、先生にご相談してみてくださいね!楽しく続けて行く方法をご提案いただけるかもしれません!
体験レッスンをお待ちしています!
ピアノのオンラインレッスン始め、ただいま対面レッスンも平日あきがあります!15時代、16時、17時も曜日によって少しだけあきがあります。
早い者勝ちになってしまいますので、ご希望の方はぜひお早めにお問い合わせくださいね!お待ちしております!
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